m-ECTについてm-ECT
m-ECTの適応
- うつ病
- 双極性障害
- 統合失調症
特に、これらの疾患で高い効果をあげています。
また、その他の精神疾患でも治療法として選択され効果をあげています。
治療の流れ
治療の前には必ず入院していただきます。
- 1.入院
治療に対する説明を主治医が行い、同意書に署名をいただきます。
- 2.検査
術前検査:血液検査、尿検査、心電図、レントゲン、頭部CT、脳波などを実施します。
- 3.治療開始
一般的には2回/週を1クール8~12回程度
※治療回数は症状などにより個人差があります。
治療日の1日のスケジュールについては、医師または各病棟スタッフにお尋ねください。
標準的な1日のスケジュール
- 治療日は麻酔中の誤嚥防止のため、前日21時から絶飲食になります。
- 病室で点滴を開始します。
- ストレッチャーで治療室に移動します。
- 電極をはり脳波、心電図、血中酸素飽和度などをモニターします。
- 短時間作用の麻酔、筋弛緩薬を注射し、酸素を流します。
- 十分な呼吸補助を行った状態で、電気刺激を与えます。
- 麻酔科医が呼吸と循環の状態を確認して、自分で呼吸ができるようになった状態で病室に戻ります。
- 病室では必要に応じて、体温、血圧、脈拍数、血中酸素飽和度を測定します。
- 1時間程度横になり、マスクから酸素を吸い、飲水などができるようになったら食事開始となります。
治療をはじめる前には事前の検査、診察を行い、安全には十分に配慮して行っていきます。
副作用や麻酔の危険性について
一般的な副作用は以下の通りです。
- 一時的に頭痛、吐気、筋肉痛がおこることがあります。
- 麻酔により、起きた時にもうろう状態になることがあります。通常1時間前後で改善します。
- 治療前後のことを思い出しにくくなります。
- 死亡率は8~10万回に1例程度です。お産や全身麻酔の危険と同じくらいです。
治療をはじめる前には事前の検査、診察を行い、安全には十分に配慮して行っていきます。