リワークReturn to Work
リワークとは、return to work の略語です。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、現場復帰に向けたリハビリテーションを実施しています。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムとも言います。
(参照:一般社団法人日本うつ病リワーク協会)
当院リワークプログラムの目的
生活リズムの改善と安定
就職に向けたウォーミングアップ
再休職予防のための
セルフケア能力の向上
コミュニケーション・
対人関係能力の改善
自己理解を深め、生活の質の向上
1週間のプログラムの流れ
リワーク準備期週間予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
9:00〜 | 診察・自主活動・朝礼 | ||||
9:45〜 | ミーティング | 生活改善面談 課題図書 認知行動療法 (ワークシート) |
軽運動 | リラクゼーション ストレッチ |
|
12:00〜 | 昼食・昼休み | ||||
13:30〜 | 認知行動療法 (導入) |
心理教育 SST |
|||
15:25〜 15:30 |
終礼 |
横にスクロールで確認することができます。
リワーク活動期週間予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
9:00〜 | 診察・自主活動・朝礼 | ||||
9:45〜 | ミーティング | 生活改善面談 課題図書 認知行動療法 (ワークシート) |
オフィスワーク | 軽運動 | 認知行動療法 (5コラム法) 自主活動 |
12:00〜 | 昼食・昼休み | ||||
13:30〜 | 自主活動 | 企画委員会 | 自主活動 | 心理教育 SST |
認知行動療法 (SSTなど) 自主活動 |
15:25〜 15:30 |
終礼 |
横にスクロールで確認することができます。
プログラム内容
- 認知行動療法
- 認知・行動の両面からの働きかけによりセルフコントロール力を高め、社会生活上のさまざまな問題の改善、あるいは課題の解決を図る心理療法です。主に自分の考え方のクセに気付いたり、考え方の幅を広げたりできるよう人やグループで課題に取り組みます。
- 生活改善面談
- 事前に生活チェックシートに生活状況の記録を行います。記録をもとにリワーク担当医や看護師と一緒に生活状況を確認し、課題があれば改善を図ります。
- 心理教育
- 臨床心理士が講師となり、ストレスマネジメントや感情コントロール、職場での対人関係などについて学んだり、自身の疾病について資料をまとめて発表をしてもらったりしています。その他、復職準備として再休職防止計画の発表なども行います。
- ミーティング
- 一週間のリワーク活動の内容、生活状況や体調などを振り返ります。また、翌週のリワーク活動や日常生活での目標を設定してグループ内で発表し、参加者同士で意見交換などを行います。
- オフィスワーク
- 創作や文章の要約などの活動を個人やグループで行います。集中力や遂行能力などを確認しながら取り組み、現在の作業能力を確認していきます。
- 軽運動
- バドミントン・卓球・ストレッチなどのプログラムを楽しみながら体力の回復を図ります。また、運動を通して集団で活動するという感覚を取り戻していきます。
- 自主活動
- パソコンでの書類作成・脳トレ・読書・ペーパークラフト・再休職防止計画作成など個別で内容を決めて行います。
リワークのステップ

家族サポート
ご家族がうつ病になったとき、これまでは気兼ねなく接していたのに「自分の言葉で傷つけてしまうのではないか」「どのように接したらいいのか分からない」など、慎重になって、次第に患者さんと接することに疲れてしまう方や、些細なことで口論になってしまい、その後、自分の対応を後悔される方も少なくありません。
リワークプログラムの内容に関することやご本人への接し方、復職までの見通し、自宅生活でのご家族の心配や悩みごとなどにも、リワークスタッフがご相談に応じます。休職者のご家族の方で相談を希望される場合は、下記までご気軽にご連絡下さい。